井村　圭吾氏市民オケを去る

21	1983 7. 7(木)	森	「悲劇的序曲」ニ短調(ブラームス)/ピアノ協奏曲イ短調(グリーグ)	指揮井村圭吾	谷垣　智子(Pf)
			交響曲第7番イ長調(ベートーヴェン）

22	1983 11.26(土)	厚・中	歌劇「魔弾の射手」序曲(ウエーバー)/スラブ舞曲第3･7･8･10番(ドヴォルザーク)	東儀　祐二
			交響曲第3番へ長調(ブラームス)

　昭和４４（１９６９年）の暮れ井村氏の呼びかけで、このオケは創立した。そして１４年目の
１９８３年夏、臨時総会において井村氏は、団長を辞任された。
　井村氏はその年の暮れ寂しく団を去られました。長い間ご苦労様でした。井村氏の名は
大阪市民管弦楽団がある限り、創立者として、永遠に不滅です。（どこかで聞いた言葉）

１９８４年（昭和５９年）第１回関西アマチュアオーケストラフェステバルにおいて
なんと、市民オケがトップバッターとして、「レオノーレ」序曲第３番を演奏しました。
今まで、厚生年金会館でしたが、初めての音楽専用ホールで演奏できて、
大感激でした。この演奏が大変よい出来でした。初めてこのホールで演奏するということでかなり集中、盛り上がっていました。またこの演奏で関西アマオケでの市民オケ
の実力を証明しました。

最後の棒は、なんと井村氏の運命を象徴するがごとく、悲劇的序曲で始まったのです。この演奏会の後、実に、悲劇(団長辞任）が待っていたのでした。
井村氏は最後の指揮を予感していたのか、実に力のこもった指揮ぶりでありました。