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  1976年〜1988年 大阪市民管弦楽団在籍  活動記録 I

創立15周年記念、第26回定期演奏会、ザ・シンフォニーホール。それが最後の演奏に。 藤本栄一氏亡くなる。

 初めて、金氏を指揮者に迎えて、これまた初めてのショスタコービッチの5番。クライマックスはなかなか盛り上がる曲で、すばらしい曲と感じました。しかし、モーツァルトの40番は、迫力で押せない難しさがあり、こちらの方がオケ難しいと思いました。
 
 ところで、悲しい出来事が、この定演後、明けて1月起こりました。フルートの藤本栄一氏が、急にお亡くなりになりました。氏は当時50才少しの年齢でした。コントラバスの酒飲み連中といつもいっしょに、酒を飲み交わしました。おうちにコントラバスのメンバーみんなが、ご馳走によばれに行ったこともあります。団の練習は6時半からでしたが、氏は、6時前はすでにこられ、運搬作業(譜面、コントラバス、コントラバスの椅子、ティンパニー)をいつもされ、フルートを練習なさっておられました。楽器はフルートながら、団を下から支えるコントラバスのような方でした。今も、練習が終わって、飲みに行こうと
誘われる氏の、お顔が思い浮かびます。
 お葬式の後の初めての練習で、特別ベートーヴェンのエロイカ2楽章を冥福を祈りながら、演奏しました。氏の奥さんもその時、聞きに来られました。天国でも、好きなフルートを吹いておられることでしょう。氏の存在は、井村氏とはまた違い、市民オケの藤本氏として忘れられないでしょう。 

モーツァルトの40番でフルート首席を吹かれる藤本氏
フルートは全体でも1人の編成でした。
ソロも多くかなりの緊張であっと思います。
髪もきれいに整えておられる氏の実直な性格も感じられます。氏の最後の晴れ舞台でありました。

   画像は、当日ビデオをより編集

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