好きな音楽家一人だけ上げるとすればあなたはだれかな
好きな音楽家 ベートーヴェンについて @
ベートーヴェンの好きな人、必読の本

「ベートーヴェンの遺髪」
の本届く(2002年4月16日)
次のページで詳しく紹介します。

また、昨年テレビ でもとりあげられました。先にそれを紹介

ル−トヴィヒ・ヴァン・ベ−ト−ヴェン(1770〜1827)はドイツのボンに生まれたロマン派音楽の先駆者で数々の名曲を作曲した大音楽家である。彼は25歳頃から音楽家として致命的な難聴をはじめ、刺すような腹部の痛み、激しい関節痛、更にはうつといった神経症状にまで悩まされ続けていた。
1827年3月ベ−ト−ヴェンは病気の真相を知ることのないまま、56歳でその生涯を閉じたが、その死因は "アルコ−ルの大量摂取による肝硬変"と発表された。ベ−ト−ヴェンはワインをこよなく愛し、特に年代物のワインには目がなかったという。
しかし、彼の死から150年以上を経た現在、この死因について疑問を投げかける研究者は多い。
1994年 世界最大のオ−クションでベ−ト−ヴェンの毛髪8束が競売に掛けられたのをきっかけに、ベ−ト−ヴェンの真の死因を探るべく、アメリカで最先端の技術を用いて毛髪の分析が行われた。分析を行ったウィリアム・ウォルシュ博士によると、何とその毛髪から通常の人の量の約100倍にも及ぶ鉛が検出された事から、ベートーヴェンの死因は鉛中毒である可能性があるという。
鉛中毒とは鉛を大量に摂取してしまう事によって、様々な機能障害を起こす症状で血液を造る働きが阻害される他、比較的低濃度でも、特に神経系統に大きな影響を与えることが分かっている。
なぜベ−ト−ヴェンが、大量に鉛を摂取してしまったのか?
調査を進めた結果、ベートーヴェンの謎の死因を解く鍵が、古代ロ−マ帝国の滅亡原因にあるという。
アメリカのミシガン大学、ジェロ−ム・O・ヌリアグ教授によると、古代ロ−マ帝国が崩壊・滅亡してしまった原因の一つは、帝国の人々が愛してやまなかったワインだというのだ。古代ロ−マ帝国ではワインの消費量が1人1日3〜5リットルにも及んでいた。特に上流階級の間では、ワインを甘くして飲むことが流行していており、シロップや葡萄液などの添加物が加えられていた。このシロップや葡萄液を煮詰めて作る際、鉛でコ−ティングされた青銅器を使用していたという。そのためシロップや葡萄液には大量の鉛が溶けだしていたと考えられるのだ。教授によると、古代ロ−マ帝国では、鉛中毒が蔓延していた可能性があるという。それが帝国を支配する皇帝にも大きな影響を及ぼし、滅亡につながったというのだ。
そして、この鉛中毒は16世紀以降も、ヨ−ロッパで引き起こされていたという。ベ−ト−ヴェンは年代を指定して飲むほどの無類のワイン好きだったが、年代もののワインは、古くなるほど酸味が増すため、当時のワイン業者は鉛の化合物を甘味料として頻繁に用いていた。このことから、ベ−ト−ヴェンも知らず知らずのうちに鉛入りワインを大量に飲んでいた可能性は高い。ベ−ト−ヴェンの死因に関する研究は、現在も続けられており、今年も毛髪と頭蓋骨を照らし合わせての検証が行われる予定であるという。

「特命リサーチ200X
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